11:17 PM投稿記事の長さ:X JAPANの紅 × 5.9個 くらい

最近脳にキてる音楽 その6:Archspire/”Human Murmuration”

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皆様、いかがお過ごしであろうか? ゴールデンウィーク満喫中とはいえど、SQLやらJavaScriptを書くのに忙しい野地である。ところで、まったく記事とは関係ないのだけど、近々3年ぶりくらいにボカロの新曲出します。

ブログを始めてから細々と続けているこのシリーズだが、更新するのは一年以上ぶりだ。

需要は多分ないが、成人してなおずっとメタルばっかり聞いているので良いバンドを見つけられるうちは続けていきたいと思う。

にしてもカナダってやっぱ変態メタル国家だわ。

  1. Archspireというバンド
  2. 今回の一曲「”Human Murmuration”」
  3. まとめ

Archspireというバンド

メンバーはベーシストを中心に何回かチェンジしているが、最新のメンバーラインナップとしては、
Oliver Rae Aleron(vo)
Tobi Morelli(g)
Dean Lamb(g)
Jared Smith(b)
Spencer Prewett(ds)

という顔ぶれである。

緩急豊かでありつつも基本とんでもない速さで機械的なブラストを打ち込んでくるSpencerのドラムの上にうねうねとメロディアスな旋律を乗せてくる弦楽器隊が非常に気持ちのいいバンドで、これだけ速いBPMの中でもピタッとユニゾンする楽器陣には思わず笑いがでるほど。

そんな楽器陣と同じくバンドの特徴として貢献しているのが「ショットガン・ヴォーカル」と呼ばれるOliverによるラップ並みに早口のボーカルプレイ。

テクデスというジャンルではボーカルが目立たない存在であることが殆どだが、ありそうでなかったと言うべきか、楽器陣が超速でピロピロやってる中、とうとうボーカルも超速でピロピロ(というかゲロゲロ)しだしたボーカルが彼である。おそらく真の意味で最初のテクニカルデスメタルボーカルが誕生したと言えるだろう。

彼らがカナダでバンドを結成したのは11年前の2007年だが、Archspireという名前になったのはそこから2年経った2009年だ。

2011年に「All Shall Align」、2014年に「The Lucid Collective」というアルバムを出しており、その頃から超絶技巧っぷりを遺憾なく発揮していたのだが、今回紹介する一曲が収録された「Relentless Mutation」で更にもう一段階超絶の扉を開いた感がある。

今回の一曲「”Human Murmuration”」

今回収録されている「Human Murmuration」は約3年ぶりにリリースされたアルバム、「Relentless Mutation」の二曲目に収録されている。

直訳は「人間殺人」と穏やかでないが、演奏の方はもっと穏やかでない。

アルバムの中ではスピードが抑え目な曲なのだが、瞬間瞬間でいきなりスピードアップするドラムや、凄まじいタイミングでユニゾンするタメまくりのユニゾンプレイ、異様にメロいギタープレイの裏でウネウネウネウネと呪術的なプレイをしているベース、そしてよく噛まないな! と笑っちゃうグロウルラップに思わずスタンディングオベーションしてしまう。

むわ~っとしたシンセから始まり、紳士的なBPMから始まる曲なのだが、バスドラがどんどん人間離れしたスピードになってきた0:53辺りからどんどんタガが外れてくるのが痛快。

そして1:41辺りからこの曲のキラーパートである強烈なStop & Goが繰り出される。

メロディアスな演奏を主軸としていたギターが複雑なドラムと同期している裏でベースが一人歩きし、ボーカルの強烈なラップが光るのが堪らない。

一聴して変拍子ではないかと思ってしまうが、タメの位置が拍子の頭に来ていないだけでちゃんと4/4に着地しているので複雑でも爽快感を損なわない辺りが流石だ。

そして終盤は序盤の展開を再度持ってくることで、めちゃくちゃな中でも安定感を演出できている。どの楽曲でも言える事だが、やはり一曲の中で同じ展開が繰り返されるといわゆるお約束効果で安定感を感じるのである。

デスメタルというジャンルは結構展開が目まぐるしく変わった後に最初へ戻ってこないことが多いのだが、この曲ではちゃんと既出のフレーズを発展させつつも繰り返し再利用しているところがキャッチーでクールだ。

正直アルバムの全曲が濃い味付けの全部A面曲なアルバムであるが、様々な超絶のカタチを聞かせつつも安定感とキャッチーさを忘れないこの曲が個人的キラーチューンである。

まとめ

マニアックすぎて需要がアレかもしれないが、この前Obscuraと一緒に来日した際は大盛況だったらしいArchspireの紹介記事、いかがだったろうか。

人が音楽に求めるものは様々だが、元バンド野郎だった自分にとって「笑っちゃうくらいのテクニック」というのは最高のエンターテインメントである。

そういえば前回紹介したCryptopsyもカナダ出身のテクニカルデスメタルバンドだが、やはり自分は職人的な技術というものに強く惹かれる嗜好の持ち主なのかもしれない。

技術とはある結果を出すために存在するものであり、それ自体を喜ぶのはいわゆる手段と目的の逆転で好ましくない事である、というのはよく言われることだ。

自分も普段はエンジニアとしてある意味テクニカルな仕事をしているが、クライアントの抱える問題を解決するのに必要以上の大がかりな技術を持ってくるのは悪手だろう。

しかし、音楽とは楽しむことが目的だ。目的と手段が逆転しても、楽しければそれでいいのである。

最近は打ち込みのDTM技術の発達により、若者がバンドを始める機会が減ってきている、とどこかの記事で見たが、やはり「これを人間が演奏しているの!?」という驚きと喜びはいつの時代も存在する価値であり魅力なのだろう。

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