1:52 AM投稿記事の長さ:X JAPANの紅 × 5.9個 くらい

最近脳にキてる音楽 その1:Rammstein/Mein Land


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最近脳にキてる音楽シリーズ第一弾。

まぁ。要は自分のなかで流行っている曲やらバンドやらの紹介である。それ以上ではないが、それ以下の場合はあるので悪しからず。

今回はラムシュタインというバンドの「Mein Land」(訳:私の国)という曲について。

先に言っておくがこのPV、最後あたりまで見ないとバンドの印象を大分誤解してしまう可能性アリ。前半は悪ふざけである。後半もふざけているが(笑)

Rammsteinというバンド(手短に)

ラムシュタインは日本でこそ知名度が低いが、ヨーロッパ圏では凄まじい人気を誇るドイツ産のインダストリアルメタルバンドである。
wikipedia大先生→http://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラムシュタイン

一言で言えば変態で身長のデカイオトコ達が好き勝手やるジャーマン・インダストリアル・メタルである。独自にタンツ(ダンス)メタルとも言われる。

今回の一曲とは違うが、PVが格好良い代表曲「Ich Tu dir Weh(直訳:俺はお前を傷つける)」

Rammsteinというバンド(ちょっと詳しく)

まず、歌詞の9割がドイツ語。なのに世界に名を轟かせる辺り、ドイツ音楽界の功労者であることは間違いない。ボーカルのティル・リンデマンのバスボーカルに乗る硬い発音の歌声はまさに「ドイツ」を感じさせる。

対して演奏陣は非常にタイトなインダストリアルメタルそのものだ。メタルと言ってもハイテンポな曲はほとんどなく、代わりに重厚なツインギター+リズム隊が一丸となってボトムを支える。

それに加えて、良い意味で飛び道具的存在のキーボーディストである通称フラーケが華を添えるサウンドは重厚さとテンポの良さを同居させており、計算された音の配置には妙な心地良さを禁じ得ない。

時に優しく、時に激しく演奏されるどの曲にも「らしさ」が出せるバンドは色褪せないものだが、ラムシュタインはまさにそんなバンドの一つと言えるだろう。
また、ライブバンドらしく、練りに練られたライブパフォーマンスも魅力的だ。

世界一激しいと評される火薬、火炎放射器によるパイロテクニクスにより観客を骨抜きにし、メンバー(ほぼ確実にフラーケ)を燃やし、マイクを燃やし、しまいには男性器を模したオブジェからビールを噴射し、観客にぶっかける。方向性はともかくこれぞライブバンドのお手本であろう。

そんな彼等だが、真に評価されるべきはそのライブの信念をいくらビッグになろうが貫き通している点である。観客の度肝を抜くためにかかる金は惜しまない、と明言している通り、下品だと罵られようがアメリカで捕まろうが今日も彼等は御構い無しに最高のパフォーマンスをしているのだ。

今回の一曲「Mein Land」

RammsteinのPVは毎回面白い。筆頭に上がるのはゲイについて真面目に歌いつつも全裸のメンバーに爆笑・感動せずにはいられないMann Gehenna Mann(閲覧注意)や、ギリギリどころか完全にアウトなエロさ+下品さで話題となったPussy(閲覧注意・ボカシ処理済み)などがあげられるだろうか。

そんな曲の中でも自分が初めて出会ったのがこの「Mein Lnad」である。

他のPVやライブではイケイケで格好良いメンバー達。PVの前半では、そんな彼らが水着姿のおねーちゃん達とはしゃぐ海のおじさんにと化しながら演奏する姿が延々流される。ステージでクールに暴れまわる彼らのオーラは微塵も感じられず、表情も身体も緩みまくっている。

「これがメタルバンドかよ」と視聴者は思うだろうが、そんな視聴者の違和感をひっくり返すのがPVの終盤。
場面は一気に夜へと変わり、先程まで楽しく踊っていたおねーちゃん達は炎を振り回し、喧嘩を始め、脱ぎだし、とにかく暴れる。
さっきまで穏やかだったメンバーはというと非常に毒々しい外見の平常運転モードになっており、楽器は燃えてるわ、口から火を吐くわ、火炎放射器を持ち出すわ、やりたい放題、いつものRammsteinである。

最後の最後にオチを付ける、彼ららしい悪ふざけ感たっぷりのPVをぜひ楽しんで欲しい。

その、怪しくもしっかりとしたサウンド

で、曲自体のサウンドはというと。
普段テクニカルなメタルばっかり聴いていた自分にとって、この曲は新鮮だった。そして自分はドイツについて詳しく知っている訳ではないが、この曲を聴き、何故か「ドイツらしさ」を感じた。

どこかふざけたようなテンポとメロディーでありつつも、ちゃんとメタルしているバッキング。
バックを覆う、怪しいキーボード。
JPOP等のボーカルよりもミニマルな反面印象的で耳に残る重厚なバスボーカル。

これらが織り成す曲展開は良い意味で単調であり、楽しげであるのに、何故かボトムの方から怪しい予感を漂わせるサウンドを脳にすり込んでくる。

そう、この曲のみならずRammsteinの曲全般に言えることなのだが、展開がミニマルで、余計な隠し味的要素がないのが返って新鮮で「ドイツらしさ」を感じさせるのだろう。
音と技術の詰め込まれたテクニカルなメタルも魅力的ではあるが、コア部分以外を削ぎ落とした曲展開で明確なテーマを感じさせる彼らの曲もまた違ったメタルの良さを感じさせてくれるのは間違いない。

実際、この「Mein Land」も明確に曲のイメージを感じさせつつも、演奏に余計な飾り気を感じさせず、曲としてクリアである。聴き慣れた曲に少々飽きが来てしまったが、かと言ってマニアックすぎるジャンルはお呼びでない、という方は一聴してみてはいかがだろうか? メタルという括りではあるものの、PVも面白いし、少々過激な世界への口としては素晴らしい一曲である。